6月29日(木)に、日本原子力研究開発機構の出前授業「いろいろな電池」を受けました。45分の授業時間にさまざまな電池の実験を体験することができ、あっという間の時間をすごすことができました。

 まず最初に、一番身近な水道水も電池になることを目の当たりにして、とても驚きました。そして、レモン電池でメロディオンから音が流れることを確認したり、手のひらに食塩水を付けて、電極を握ると人間も電池になることを確かめたりしました。自分の体に電気が流れるとビリビリするかもとおそるおそる握っていた子もいましたが、平気なことが分かると笑顔が広がりました。

  

 木炭でも電池になることを知りました。自分で木炭電池を作りあげる過程は、真剣そのもの。丁寧にキッチンペーパーやアルミニウム箔を木炭に巻き付けていました。食塩水を注ぐ手つきも慎重に。導線をつないでプロペラが回ったときには、喜びがあふれていました。

 マグネシウム電池の威力には、たいへん驚いていました。非常用電池として、マグボックスというものがあり、マグネシウムは海水の中にたくさんあるようです。その電池は、これまでメロディオンからの音の響きよりもかなり大きく、曲が鮮明に聞こえるほど大きな音量で流れていました。「〇〇駅のホームに流れている曲だ!」「『エリーゼのために』という曲かな」などという声が広がりました。

 そして、最後に木炭電池のアルミニウム箔を広げて蛍光灯にかざしてみると・・・。「うぁあ、小さい穴がたくさん開いている・・・!!」という歓声。「電気が流れるということは、金属を溶かしているということ。だから、先ほどのレモンも食べたらだめなんだよ。」「なるほど・・・。」と納得の子どもたちでした。

 学校の理科の学習だけでは味わえない、科学の世界を堪能した時間でした。講師の皆様、いろいろな電池について、わくわく生き生きと学ぶことができました。ありがとうございました。