いよいよ時水を訪れる日がやって来ました。子供たちは、「水がたくさん出ている時間に着くといいな。」「ハコネサンショウウオを捕まえるぞ!」など、事前に学習したことを次々に口にしています。午前8時40分。時水目指して、大平山を勇んで登り始めました。 

登り口は、昨日の雨でぐちやぐちゃです。 数分で、「きつい~」の悲鳴が大人から出ました。

でも、子供は元気。 ずんずん歩き進みました。

天狗松のくぼみ。100年前、ここにろうそくを立てて出世を祈願した画家がいたそうです。 ここだけ不自然に平らになっていますね。それもそのはず、なんと、クマが寝た跡なのでした。

着いた! ばんざ~い!

約40分かかりました。

冷たさにびっくり。まさにオアシスでした

なんてきれいな水だろう。 今の流れは多い方かな。

全員が水を汲みました。 この水でご飯を炊きます。
今回も、川上さんに来ていただきました。 ハコネサンショウウオも捕まえてくださいました。

 時水の湧水量の変化は不定期で、極めて運が良い人は、到着して数分で増水に出くわすそうです。今回、到着時からしばらくすると、ごくわずかですが増水し、帰るときにはまた減水したように見えました。そういう短時間の微増減もあるのだとおっしゃる川上さんのお話、やや難しかったのですが、子供たちは真剣に聴いていました。事前に学習してきたことで、子供たちも時水に関心を持っていたからでしょう。この中から将来、川上さんのように時水を守ろうとする有志が、きっと現れます。