今日は「夢の教室」がありました。この事業は、日本代表として活躍されている新旧選手を「夢先生」として迎え、ゲームや体験談などを通して、夢を持つことの素晴らしさや、それに向かって努力することの大切さについて考える活動です。

 今回は、柔道で日本一になり、国際大会にも数多く出場された川端龍先生が来てくださいました。

 

 前半は、体育館でゲームを行いました。

 ボールを使った「だるまさんが転んだ」のようなゲームでは、代表者が3回ボールを投げる間に、できるだけ遠くに走ります。最後におにが大股10歩進むときにタッチされなければ勝ちというルールでした。片手1個ずつが2回、両手2個同時に投げるのが1回と、ボールを上へ高く投げにくく、遠くまで走るのが結構難しいです。おにから逃げられるようにするにはどうすればよいか、川端先生や友だちと話し合い、利き手を使って2回投げることにしました。

 

 また、フラフープを使ったゲームもありました。9人~10人で、一つのフラフープを人差し指だけを使って、腰まで持ち上げて降ろすゲームです。一見簡単そうに見えますが、全員の指がしっかり触れていなければならず、「ゆっくり!ゆっくりしよう!」「腰まででいいよ!」と声を掛け合っても、上へ高く上がってしまいます。話し合いの結果、5秒かけてゆっくり上げることにしました。

 

 ゲーム成功のために、どの子も話し合いに参加し、案を出し合っていました。良い作戦を思い付いて実行しても、上手くいかない結果になってしまうゲームもありましたが、他の子のことを考えてプレーすることの大切さや、みんなの気持ちを一つにそろえることの難しさを実感できたのではないでしょうか。

 

 後半は、教室で夢先生の生い立ちやこれまでの経験についてお話を聞きました。大阪出身の川端先生は、5歳から柔道を始められ、小学生のときには大阪で1位になり、オリンピック出場の夢を持たれました。高校生では全国3位、大学の時には大学生で1位と全国1位にまで登りつめ、海外の国際大会へ何度も出場されたそうです。リオデジャネイロ五輪出場も目前というところで、靭帯を切るけがをしてしまい、オリンピック出場の夢は断たれてしまいました。そこで心の支えになったのは、友人や仲間の存在だったそうです。また、新たにオリンピック選手のコーチという夢を持ち、現在も努力し続けているとおっしゃっていました。

 

 自分の夢に誇りを持ち、それに向かって努力し続けたり、挫折しても新たな夢を見つけ、また頑張っていったりすることの大切さを教えてくださいました。子どもたちは、自分の夢について考え、今できることは何か真剣に考えていました。自分の夢をしっかり持ち、それに向かって努力し続けられるような子になってほしいですね。

 最後は集合写真を撮り、川端先生に握手もしてもらって、満足げな子どもたちでした。