いよいよ鞍谷川から採った砂鉄を使って、鉄をつくってみます。事前に砂鉄をのりで固めて、お餅のようにしました。

実験① 固まった砂鉄餅を、炭に火をつけたBBQセットに入れます。たたら製鉄の炉をイメージしました。

実験② 砂鉄と炭を直接バーナーで熱します。

実験③ 砂鉄と炭の重さを4:3で混ぜ、試験管に入れて熱します。

 

  砂鉄餅は黒くこげるか、くずれて砂鉄がばらけるだけ。試験管の中の砂鉄は何の変化もなしと、いずれの実験も、砂鉄を鉄にすることはできませんでした。はるか古代、渡来人が日本列島に様々な大陸の文化を伝えましたが、鉄そのものは伝えたものの、つくり方は秘密にしたそうです。だから古代の日本人は、なんとか鉄をつくってみようと努力したことでしょう。今回の実験で、子供たちは「簡単にできると思っていたのに、全然できなかったので、がっかりした。」「機械もないのに、いったいどうやって昔の人は鉄をつくったのだろう。」と、みんな口をそろえました。この思いこそが、次へのステップになります。