11月13日(木)には、県の環境アドバイザーの講師の先生をお招きして、海ごみに関する環境学習を行いました。海のごみはどこから来るのか、どんなごみが多いかなどを学びました。特に問題視されているのが、「プラスチックごみ」であり、5㎜以下の「マイクロプラスティック」を食べた海の生き物がえさと間違えて食べ、死んでしまっていることを改めて知りました。2050年の海は、魚よりもごみの量が多くなると聞き、危機感を覚えたようです。

 最後に、グループワークで自分が家でできること、外でできることを付箋に書いていきました。「水の出しすぎに注意したい。」「給食は、すべて食べきりたい。」「マイボトルを持って、出かけたい。」などの意見が出て、ごみそのものを減らそうとする気持ちも高まったようです。

  

 14日(木)は、前日の学習を受け、敦賀の松原海岸へ海ごみ調査・ビーチクリーンに出かけました。はじめに、2×2mのマスの中に、どれだけのごみがあるのかを調べていきました。ふるいで砂を落とし、マイクロプラスティックがどのくらいあるのかも調べます。細かい作業ですが、熱心に分別をしていきました。その後、用紙にどんなごみが何個あったか、そして、何グラムのごみを集めることができたのかを記入していきます。小さなごみを探し出すのが難しそうではありましたが、その地道な作業にも、積極的に活動していました。

  

 その後は、いよいよ「スポーツごみ拾い」です。順位をつけるとなったら、がぜん張り切りました。広い範囲を探していきました。良いお天気で青空が広がっています。波も穏やかで、ビーチクリーンにはもってこいの爽やかな気候の中、颯爽とごみを拾い始めました。中には、スリッパ、くつ、洗剤、釣り針、釣り糸などがありました。こちらも、活動の後に数を数え、重さを測り、調査用紙に記入していきます。最も多かったのが、タバコです。なんと1班4名で91個も拾ったという班がありました。「さすがにこれはだめだなあ」という声も上がりました。

 今回、みんなで14.7kgのごみを拾いました。松原海水浴場は、最近ビーチクリーン体験を行った団体があったようで、比較的きれいだったように思います。細かいごみが多かった割に多くの量を拾えたということで、講師の先生からも、お褒めの言葉をいただきました。ビーチクリーン活動を終えて、「海には、ものすごい量のごみがあると学んだ。」「関係がないと思っていたごみも流れ着くことが分かった。」「自分たちの手で海から一つのごみも残らず取ろうと思い、それを行動に移せたところが楽しかった。」「自分達がプラスティックを拾わなかったら、来年マイクロプラスティックになってもっと探すのが大変になっちゃうと思ったから、今日拾えてよかった。」「また、家族とごみ拾いをしたくなった。」などの感想が生まれました。楽しみつつ、ごみに対する意識の向上が見られました。今後のWE-SDGs活動も楽しみです。