その3の続きで、17日水曜日に行われた指導主事学校訪問日の3校時と4校時の授業の様子を紹介します。本校では、「タブレットを学びのツールにする」をテーマに研究を進めてきました。本日の授業でも、各学年で意欲的な活用例をたくさん見ることができました。

 3校時の授業の3年1組の道徳は、漫画家の水木しげるさんを題材にした「鬼太郎をかいたゲゲさん」のお話を知って、自分のよいところについて考えていく授業でした。タブレットを介して友達から自分の良いところを教えてもらう活動などを通して、とても嬉しそうにしている児童が多かったです。

 6年1組の理科は、「てこのはたらき」の学習の後半で、おもりを2か所以上につるした時に、てこがつり合う規則性を調べました。各班ですばやく実験を進め、タブレットで次々と実験結果を記録していきます。その写真や動画を見ながら、各自で考察を進める時やみんなで規則性をまとめていく際に活用していました。

 6年2組の国語は、高畑勲さんの「『鳥獣戯画』を読む」という文章を読み、自分が選んだテーマで画像資料についての解説文を書くことをゴールとする学習の後半でした。この日は、効果的に伝えるための画像資料の使い方を整理した後、タブレットにメモした自分の執筆構想を友達に話して感想をもらっていました。

 4校時の3年3組の外国語(英語)の授業です。"This is for you." 友達が喜んでくれるオリジナルカードを作るために、相手の好きな色や形を聞いたり、クラスで人気のある形を調べたりする活動を行いました。今日はタブレットでカードのデザイン画をかいていました。音声機能を使って自分の発音を確認する時も便利だそうです。

 6年3組の道徳は、「ロレンゾの友達」という文章を読み、「本当の友達」について考えを深めていく授業でした。自分の考えをタブレットに書き入れ、グループの中でそれぞれの考え方を伝えたり、クラス全体で共有したりする際に活用していました。道徳科の授業では、ただ一つの正解はなく、一人一人の感じ方、考え方は違うことを知ること自体が大切だと思います。そうした目的を実現するためのツールとして一人1台タブレットは有効だなと改めて感じました。