越前市東消防署の方や、消防団の方を講師にお招きし、心肺蘇生法やAEDの使い方についてご指導していただきました。

 「心臓が突然止まってしまうのは、どんな人でしょう。」という消防署の方の問いかけに、子どもたちは、病気の人やお年寄りの方と答えていました。しかし、どんなに元気な人でも突然倒れて心肺停止で死亡してしまうことがあります。毎年7万人もの方が亡くなっているそうです。実際に小学生に起こった出来事のビデオを視聴し、素早い行動と救命法を自分が行えるようにすることの大切さを学びました。

 

 

 その後、スクーマンという模型を使って心臓マッサージの正しい方法を教えていただきました。肘を曲げずに胸骨圧迫を行うということがなかなか難しかったようです。しかし、疲れてきても、一定のリズムに合わせて最後まで止めずにしっかりと取り組んでいました。

 

 

 次の時間は、クラスごとに分かれて救命法を実践しました。人が倒れているのを発見したという想定で、119番通報をお願いしたり、AEDを持ってきてもらい操作をしたり、心臓マッサージをしたりしました。始めは、不安そうな子や恥ずかしそうにする子が多かったですが、回数を重ねるごとに上達していき、声を掛け合いながらてきぱきと動けるようになっていました。

 

 

 

 

 授業後「もしも誰かが倒れていたらどうする?」という問いに、子どもたちは、今回学んだやり方をきちんと説明することができていました。また、授業の最初では、「倒れている人を見つけたら、大人の人や先生を呼ぶ。」と答えていた児童がほとんどでしたが、「勇気を出して、自分が心臓マッサージをしたりAEDを使いたい。」という考えに変わっていました。この小学生の時期から救命法について触れ、今後も繰り返し学習し、いざというときに実行できる力を身につけていってほしいです。