6月18日、いよいよ幻の清水、小南清水に向かいます。

今回も、路線バスを利用しました。 約1キロ歩いたら、いよいよ山道に入ります。

川を渡りました。昔は橋がかかっていたそうです。 木碑は重くて、運ぶのもたいへんでした。

着いた! 小さいけど、水が冷たくてびっくりです。 まずはみんなで、周囲をきれいにしました。

まるで原始林。おそらく何十年ぶりの整地でしょう。 おっ、カニ! そういえばモグラもいましたね。 

一人20回ずつ、木碑を打ちつけました。 さすが5年生。かけやもなかなか上手に使えます。 

木碑の隣ではタイムカプセルをうめる穴を掘ります。 20歳に掘り起こすのが、本当に楽しみですね。 

 「ちっちゃ!」―  最初に小南清水を見たとき、多くの児童が口をそろえてこう言いました。崖と地面とのすき間からちょろちょろと水が出ているその姿は、事前に児童が思い描いていた"清水"のイメージとは大きくかけ離れていたのでしょう。それでも、ほんのわずかの時間でしたが、39名の児童と約20名の保護者の方が一斉に周囲の草を刈り、散乱していた木の枝や朽ちた枯れ木、杉葉などを除去すると、清水はびっくりするほどほとばしるようになり、みるみるうちに水をたたえ始めました。これはもう、誰が見ても文句なしの清水! 小南清水は数十年ぶりに息を吹き返したのです。

 どんなに日照りが続いたときでも、小南清水はいつもと同じように水が流れていたので米がとれたと、「私たちのふるさと あじまの」には書かれています。太古の時代からず~っと長い間、味真野の人々の命を救ってきた命の清水。数十年前には瓜を冷やしたりそうめんをつくったり、当たり前のように使われ飲まれていた生活の清水。しかし今では、その存在を知る人はほとんどいなくなってしまいました。そこで5年生は、ふるさとにとってそんな大切な清水を忘れ去るわけにはいかないぞと、碑を建ててタイムカプセルを埋めて、清水の存在を後世に伝えようとしました。その"使命"を無事果たした子供たち。帰路にはどの子の顔にも、満足感と達成感があふれていました。とてもいい1日でしたね。また、平日にもかかわらずサポートしてくださった保護者の皆さま、随所でお手伝いしていただき、本当に助かりました。心よりお礼申し上げます。