3月20日、1組が「味真野お子様ランチ」をつくりました。

治左川の水でまんようかん 治左川の水で味真野スープ

武衛山の形のオムライス 2組を招待して会食!

3月22日、今度は2組が「万葉定食」をつくりました。

味真野の桜ごはん 赤米のごへい餅

のゑじょ(豚肉の生姜焼き) 1組を招待して会食!

 校庭の桜の木全体が、赤みを帯びてきました。陽光を浴びてピカピカ輝く春の草木が、自然に楽しく頭に浮かんできます。今年度の総合学習「ふるさとのぬくもり~あじまのをとどけよう~」を始めた日も、そのようなにぎやかな春の1日でした。そして今日、終わりの日を迎えました。
 いちばん印象深いのは、仮装大賞予選までの経緯です。なぜか今回はいつまでたっても予選日等の大会要領が一切公開されず、電話もつながりませんでした。ネットの世界では仮装大賞存続の危機を心配する声が広がっています。しかしそんな状況にもかかわらず、保護者の方々は書類審査の内容や道具などの製作について、何度も何度も話し合いを重ねてくださいました。
 書類審査の合格が告げられたのは予選当日のわずか2週間前。しかも内容を大幅修正したら合格に近づくという「助言」つきです。その助言を信じ、今度は「青空」「曇天」「夕日」と絵の変わる高さ約2メートル、横はば約6メートルの背景づくりと、ここまでやるかと言わんばかりのカラフルな飾りがついた約100本の稲穂づくりのために、保護者の方々や都合のついた子供たち、地域コーディネーターの方、そして有志の方までが、まさに味真野が一体となって1週間、毎日毎日夜遅くまで作業を続けてくださいました。すべてが完成し、道具などを使った練習を子供たちができたのは、わずかに4日だけでした。
 そして迎えたFBC。演技の評価は演技終了後、その場ですぐに告げられます。自信満々に演技を終えた子供たちに対してかけられた現場監督の評価に、大人たちは凍り付きました。「3日練習すればできてしまう内容だ」― 。
「3日じゃありません。4日練習しました!!」と、口をとがらせて現場監督に訴える子供たちにずっこけましたが、ぷんぷん怒りながら次々にスタジオを後にする子供たちの後姿を、私は忘れません。
 ずっと忘れられないであろう今年の大雪で「味真野お子様ランチ」「万葉定食」の披露の場はなくなってしまいました。しかし世界に一つしかない料理を作った今日の思い出も、子供たちはずっと覚えていてくれるのではないでしょうか。そして、この1年間の活動をとおして子供たちはあらためて、ふるさとのぬくもりを存分に肌で感じたことでしょう。1年間のご理解とご協力、本当にありがとうございました。