3年生 秋季校外学習に行ってきました
秋季校外学習へ行ってきました!3年生はこれまでの社会・総合の時間で、「働くとはどういうことなのか」学んできました。
今回は、その学んだ知識を持ちつつ、実際に働かれている人たちはどんな姿なのかを自分たちの目と耳で見てきました。
〈南越消防組合 中消防署〉
今まさに、社会で学習真っ最中の「火事からくらしを守る」―その最前線である中消防署とは一体、どんなところなのか見学してきました。
消防署職員さんに案内された場所は、防火服がずらりと並ぶ、消防隊員のロッカーでした。そこでなんと‼特別に隊員の方が実際の防火服の着脱を見せてくださいました!その見事な着脱は、教科書でも習った通り30秒以内という迅速なものでした。子どもたちも思わず「すごい。」「はやっ!」の声が漏れていました。その後、これまた特別に、実際に使われている、ホースを持たせてもらったり、防火服や酸素ボンベなどを着させていただいたりしました。そのどれもが重量があり、「いつもこんなに重いものを背負って助けてくださるのだ」という実感を持つことができました。
最後に、つい先ほどまで出動されていた救急救命士さんより、大変お忙しいにもかかわらず、「なぜ消防士になろうと決めたのか」について子どもたちに向けて熱く語っていただきました。子どもたちの中には、「働く」ことは、自分にとってまだまだ先の話だと思っていて子も多かったと思いますが、救命士さんの熱い話から自分の将来を改めて具体的に考えるきっかけをいただけました。
〈ビックベリー新町店〉
次に見学したのは、スーパーマーケットビックベリーさんでした。普段のお買い物では見ることのできない所をたくさん見学させてもらい、子どもたちは大興奮でした。
店長さんより、案内されたのはバックヤード。そこでは、野菜や果物、魚や肉に至るまで、スーパーで並べられている商品が、“商品”になるまでの工程をまじかで見させていただきました。また、野菜や冷凍食品などを保管している冷凍室に実際に入れさせていただきました。
店長さんの案内の後は、店内を班別行動しました。今までは、当たり前と感じていたスーパーマーケット。しかし、これまで学習した内容やバックヤードを見学した後では、見え方が全く違ったのではないでしょうか。きっと子どもたちは、「当たり前は決して当たり前なんかじゃない」ことをその肌で実感したことでしょう。
また、お家の方からいただいたおこずかいを使って、お菓子を金額内でおさめられるよう自分で考えて選び、レジでお買い物することができました。今回、初めて一人でお買い物する子もいましたが、ビックベリースタッフさんの大変あたたかいアドバイスの元、勉強しながらお買い物することができました。
〈だるまちゃん広場〉
たくさん勉強した後はだるまちゃん広場にて、お弁当&お菓子タイム‼
3年生みんなの日頃の行いが素晴らしいおかげで、雲一つない青空の元、楽しむことができました。
また、ただ遊んで楽しむだけでなく、今回新たに各班一名ずつ【タイマー係】を設けました。係の子は、腕時計を借りて、時間を把握します。周りの子は係の子を中心として、今何時なのかを確かめつつ、次にするべき行動を考えました。
すると、担任からの指示は「12時45分までにトイレ前集合すること」だけだったのに対し、どの子も遊びながらも「今何時だっけ?」や「もうそろそろ時間だから準備しておこう」などの声が聞こえ、全員が担任のホイッスルや呼びかけ無しで、時間を守って集合することができました。学習発表会による時間制限の訓練や、日頃から続けている、いったん“切り替えて”立ち止まって考えることの成果が学校外で発揮できたと感じます。
〈越前警察署〉
最後に見学したのは、これから社会で勉強する「事件・事故からくらしを守る」の警察署。
刑事課職員さんに、警察はどんなところなのか、どういうことをするところなのかを講義していただきました。
また、座学だけでなく実際に警察官の方が使用してる手錠や警棒、さすまたや防刃ベストなどを実際に着用させていただきました。初めて触らせていただいた道具に子どもたちは大興奮。だるまちゃん広場での遊び疲れも忘れ、扱い方を教えてもらって一生懸命取り組んでいました。
担任(犯人役)に対して、全力で取り押さえようとする児童警察官たちの様子です。
犯人(笑)を見事に取り押さえたあとは、本物のパトカーを見させていただき、乗らせてもいただきました。署員さんより、パトカー内部の丁寧な説明を受けながら、子どもたちは見たことない様々な装置について目を輝かせながら学んでいました。
〈終わりに〉
今回の校外学習では、先生側が全て指示したり、学びを提供したりするのではなく、班別行動や【タイマー係】をはじめ、“子どもだけ”で学ぶ場面をいろいろ設定してみました。これは、前述したように学習発表会におけるみなスマメンバーの様子を見て、この素晴らしい姿をぜひ学校外でも出してほしいと考えたからです。取り組んでいく中で、トラブルに遭遇したりもしました。しかし、そんな場面でも、真っ先に先生に頼るのではなく、「今、こうなってしまっているから、○○にしていいですか?」など、自分たちで解決策を考えて行動する姿を見ることができ、さらなる成長を感じることができました。そんな素晴らしい姿を今後はもっと増やしていけたらと感じています。