赤米づくり
校区再編で味真野、北日野、北新庄の3つの小学校区の生徒が集まり、平成8年4月に万葉中学校が創立されました。味真野地区は奈良時代に中臣宅守(なかとみのやかもり)が一時滞在。その相聞歌が収録されている万葉集が校名の由来となっています。
本校では、その名称にちなんで、万葉の時代に植えられていたという赤米を栽培しています。平成9年春から苗作りや籾摺り、加工など地元の方に力を貸していただきながら、栽培しています。万葉の時代に思いをはせるとともに勤労の喜びを味わい、地域の方との交流を持ち、愛校心を育てることを目的としています。
●お米の歴史を学び、いざ赤米の田植え!
3年生は、総合的な学習の時間にお米の歴史について学習します。
(赤米とは、奈良時代の木簡にもその名が記されている古代米の一種です。)
5月初旬~中旬、3年生全員が赤米田植えの方法を学び、一人ずつ苗を手に持ち、南校門横にある田んぼに全員が入って田植えを行います。この田んぼは、北日野地区の方から毎年借り受けています。また、赤米の苗は、北新庄地区の方に世話をしていただいております。
●いよいよの赤米稲刈り!
8月下旬、PTAの方の協力も得ながら、3年生が自らの手で赤米の稲を刈り取ります。
●収穫した赤米は、地産地消!
収穫できる赤米は約300~350kg。3日間学校の自転車置場の屋根の下で乾燥させ、籾すりを味真野地区の方に依頼します。また、赤米うどんの加工を北新庄地区にある製麺所で、赤米せんべいを味真野地区の煎餅屋さんで、赤米あべかわを同じく味真野地区の餅屋さんに加工していただきます。
9月の学校祭では、赤米の試食を始めとして、赤米入りの万葉うどん、手焼き赤米せんべい、赤米あべかわを販売し、PTAや地域の方にも味わっていただきます。
また、11月と1月には、越前市中学校のスクールランチのメニューに赤米ご飯として取り入れられ、万葉中の他、一中、二中、三中、六中の生徒たちにも味わっていただきます。
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生徒たちは、この学習を通して、地域の方に感謝する心や、学校の伝統を守り、学校を愛する心を持っています。万葉地区の歴史と伝統・文化を尊重する心と地域のコミュニティとしての万葉中学校の伝統を受け継いでいく生徒を育てていきたいと思います。
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