脱穀の第2弾を行いました。今回は道具を使います。

 まずは千歯こき。細長い鉄と鉄の間に稲をはさんで引き抜きます。欲張って間に稲を入れ過ぎると、引くのが重すぎて途中で止まってしまいます。何事にも適量が肝心ですね。

    

 続いて、足踏み脱穀機。約100年前の道具です。昔のミシンのように足で踏む部分があり、それをタイミング良く踏むと円筒が回転を始め、その上部に稲をかざすと、円筒に丸く取り付けられた無数の針金が、回転の勢いで稲穂をどんどん弾き飛ばすという仕組みです。手が巻き込まれると危ないので、とにかく強くしっかりと稲束を握らなくてはなりません。最初はどの子もおそるおそるでしたが、こつを覚えると、楽しそうにすいすい脱穀する子も増えていきました。

    

 千歯こきも足踏み脱穀機も、資料館や博物館ではよく見かけますが、実際に使ってみることはありません。使ってみて初めて、電気のなかった時代の様子や、その時代で暮らした人々の気持ちを感じることができるのだと思います。いい経験ができました。