修学旅行も終わりました。次の大きな目標の一つは、総合学習で成果を出すことです。

 春に行った文室鉱山と修学旅行で見学した今城塚古墳の共通点は、継体天皇と鉄。継体天皇が大和よりも先に鉄を手に入れたことは、これまで何度も紹介しましたが、ではその鉄そのものは、どうしたのでしょうか。

 古代日本では製鉄の技術がなかったので、朝鮮半島から輸入した鉄の板を武器なり農具なりに加工したとの説が一般的ですが、いや実は日本でも実際に鉄を作っていたと考える研究者もいます。鉄を作るときに出るかす(鉄滓)をノロと呼びますが、もしもそのノロが越前市で見つかり、それが1500年前のものだと分析されたら…。

 ということで、まずは砂鉄がどれくらいあるのかを調べようと、校庭に出て砂鉄を集めてみました。はじめはあまり興味を示さなかった子も、意外に多く砂鉄が集まるので、いつの間にかいろいろなところに移動して楽しそうに砂を触っています。そして、砂よりも大きい小石が磁石につくことに気付いた子を紹介すると、今度は"大物"集めにみんな夢中。あっという間に時間が過ぎていきました。子供はこういう時間が大好きです。