『鉄人39号 ~夢はでっかく味真野古代製鉄遺跡の発見だ~  』のテーマを通して1年間、6年生の子供たちはふるさと味真野を学習してきました。その過程の中には、五分市鋳物の滓(かす)が多数落ちている空き地を見つけたことなど、新発見がありました。 残念ながら失敗したものの、鞍谷川の砂鉄から鉄を作る実験にも挑みました。  

 下の写真は、文室のダムから少し奥に進んだ、ある小さな谷で集中的に見つかったものです。二人の考古学の専門家の方に見ていただいたところ、お二人とも、鉄を作るときの炉の一部だとのご意見でした。ということは、この谷の近くに、39人が追い求めていた古代の製鉄の現場が、草木に隠れて眠っている可能性があります。 

 

 次に、この写真は文室の畑や古い道などから、偶然見つかったものです。磁石につくことや、自然の石とは明らかに様相が違うことから、間違いなく鉄滓(鉄を作るときに出るかす)です。なぜそれが文室の町の中にふつうに散在しているのか、そしてそれは文室鉱山と関係があるのか、時間があれば追究したいところでした。

 また、味真野の越前万歳は日本三大万歳の一つですが、日本三大万歳のもう一つの尾張万歳は、偶然にもその発祥が、愛知県の「味鋺(あじま)」。しかもその味鋺のすぐ近くには、継体天皇の奥さんのお墓だと言われている古墳があります。さらに今回の学習で新たに、その味鋺の近くに、東海地方唯一の製鉄遺跡があることがわかりました。味真野と味鋺が、万歳・継体天皇・鉄で結びつくことになるのです。

 6年生のみなさん、この続きはぜひ、みなさんがいつか研究してください。そして、味真野をもっともっと有名にしていってください!