味真野でたたら製鉄は行われていたのでしょうか。たたら製鉄では、砂鉄と木炭を炉の中で燃やして鉄を作ります。砂鉄は前回、鞍谷川の砂から取り出しました。木炭はかつて、文室町が一大産地だったといいます。たたら製鉄を一躍有名にした「もののけ姫」、労働者が炉に空気を送るふいごを一心に踏み続ける場面がありましたが、「ふむろ」は「踏み室」または「踏む炉」だったのかも…。夢が広がります。

 今回は、たたら製鉄の材料である炭をわりばしから作る実験をしました。まずは炭がなぜ黒いのかを話し合います。そして木が完全に燃えていないからだと分かると、ではどうすればわりばしが完全に燃えないようにできるかを話し合いました。その後に実験です。 

 

 白い煙が出たり、臭い匂いが発生したりするたびに、子供たちは驚きの声をあげていました。ガラス管の先から出る煙に火がともり、「おおっ!」。どの班も手際よく実験ができ、立派なわりばし炭が出来上がりました。