先日、「越前の和紙の里 パピルス館」にて、卒業証書の紙漉き体験が行われました。今までに、紙漉きをしたことがある子がいたようですが、今回は、自分の卒業証書作りです。一生残る大事なものということで気合いが入ります。練習では、緊張のあまり、肩に力が入ってしまい、原料をならすのに苦戦していました。しかし本番では、全員しっかりと卒業証書を仕上げることができました。ご指導してくださった伝統工芸士の方に「プロ級の仕上がりだね。」と褒めていただき、子どもたちは満足気でした。

 

 また、施設の見学もさせていただきました。卯立の工芸館では、伝統工芸士の方の紙漉きの様子を見て、その見事な手つきに驚いていました。卒業証書の漉き方とは違ったやり方で、とても繊細な作業でした。紙の博物館には、様々なデザインの和紙が展示されていて、じっくりと見ることができました。しかし、その展示品の数は、だんだんと減ってきているそうです。昔は全国各地で作られた和紙を展示していたそうですが、今は、福井で作られているものだけです。和紙を作る人や会社の数が減り、展示品は、文化財として保管されることになったのだと教えていただきました。

 

 子どもたちは、今回改めて、越前市の伝統工芸の素晴らしさを実感できたようです。そして、「次は、卒業式にこれを受け取るんだ・・・」としみじみ感じていました。卒業まで、一日一日を大切に過ごしていきたいですね。