継体天皇ゆかりの地訪問、今回は味真野を飛び越えて花筐公園に行きました。往復にして約7キロメートル。なかなかの長旅でしたが、見事に雨の上がった朝8時45分、子供たちは勇んで学校を出発しました。

まずは岡太神社の社務所に入れていただき

継体天皇の業績や蓬莱祀、迹王の餅などに

ついて学習しました。講師は地元粟田部の

宮田先生です。わかりやすい資料、そして

なんとお菓子まで用意していただき、熱く

熱くお話しくださいました。明治四年の教

科書を初めて目にした子供たちは、その小

ささにびっくり! 部屋を出る前には、迹

王の餅(どおのもち)での威勢の良い歌声

もお聴きし、子供たちは大きな拍手をし

ていました。 

お菓子をいただいた後は、いよいよ岡太神社内の見学です。しょっぱなから、「繼體」の文字が読めませんでしたね。そして少し坂を上がると、『廷々の庭石』がありました。その名字をもつ子はみんな知っているので、「えっ、継体天皇の関係のある人の子孫だったのか!」と一同大騒ぎ。

その後、岡太神社の本殿を参拝しました。二礼二拍手一礼は、もう手慣れたものです。

 坂を下ると、皇子ヶ池が見えてきました。継体天皇の二人の皇子(後の安閑天皇と宣化天皇)の産湯の水として使われたそうです。そういえば味真野の勾の里の近くにも、安閑天皇の産湯の清水がありましたね。どっちが本物なのかな? 子供たちは、名水としても有名なこの水をくみ出す手動のポンプに夢中でした。

 最後は、公民館で一休み。頭上に掲げられた多くの写真の中で、一枚の写真を説明していただきました。継体天皇とは関連しないのですが、社会の歴史で少し学習しています。「大化の改新で…」と言うや否や、「ああ!」の声が一斉に起こりました。蘇我倉山田石川麻呂の話です。一学期にほんの少し学習しただけなのに、よく覚えていたものです。感心しました。

 ここ花筐公園は、もみじの名所でもあります。紅葉にはまだ早いかと思っていたものの、森いっぱいに広がる緑葉の中、ところどころに浮かぶ黄色や朱の紅葉が、逆に新鮮な美しさを感じさせてくれました。宮田さん、心温まるご協力、本当にありがとうございました。力強い迹王の餅の歌声は、みんなずっと忘れません。