本校の前庭の時計塔をご存じですか。職員室で、報告物に使う「南小らしい風景(写真)」を探す中で、「この時計は昔からあったよね。」と話題になりました。たしかに、職員玄関に置いてある模型(昭和38年に北校舎が火災にあう以前の校舎全景)でも時計塔が講堂前に立っています(円で囲んだ部分)。銘板を確認すると、第59回卒業生(昭和34年度卒)の記念品として寄贈されたものでした。

 このデザインは、健康な子どもの姿を表現しているのではないか等など、想像をめぐらしました。その後、玉村先生が「100周年を機会に南小学校を語る座談会」(武生南小学校創立百周年記念誌,2001.2所収)の中に、この塔の来歴にふれた文章を見つけました。

 大浦(21代校長)「岩端先生にお尋ねしますけど、『一人の子供を粗末にするとき、教育はその光を失うという額は、あれはいつできたのですか。」

 岩(13代校長)「あれは私の前の河端校長の時から。卒業記念品で『時計塔』は日展入賞した竹内英甫氏の作品で、すごく価値があるものです。」

 (なお、時計塔が寄贈された昭和34年度は、岩端校長先生が在任されていました。)

 この部分を読んで、私と玉村先生は、この塔は「光」の漢字をデザインしたものでもあると直観しました。文の読解としては少し飛躍があるかもしれないのですが、現在の校訓の「生命かがやく子」へのつながりを連想し、とても嬉しくなりました。