白山の外来種について学ぶために、講師に三田村さんをお招きして、外来種バスツアーを行いました。

 

 

まず最初の行った場所は、千合谷町の総ヶ谷ダムです。 

ここには、ブルーギルとオオクチバスという外来魚がいます。

この外来魚は、魚を丸飲みしたり、魚の卵を食べたりします。

そのため、このダムにはこの2種類の以外の魚はほとんどいません。

電気ショッカーなどで駆除をしているそうですが、完全に駆除はできないようです。

 

 

次に訪れた場所は鴉ヶ平の2つのため池です。

外来種を駆除し整備したため池と手入れをしていないため池を見せていただきました。

整備されたため池には、水草などいろいろな植物が生え、モリアオガエルの卵もあります。

一方で、外来種を駆除せず手入れをしていないため池には、何もありません。

外来種が全部食べてしまったのです。

この2つのため池を見ることで、外来種の影響の大きさを肌で感じることができました。

 

 

次に訪れた場所は安養寺町の水路です。

この場所は以前オオフサモという外来植物が大量に生え、水路をふさいでいました。

しかし、2013年から毎年ショベルカーなどで駆除し、4~5年かけてこのようなきれいな水路を取り戻すことに成功しました。

このように、外来種の駆除に成功した例は全国でも珍しいようです。

 

 

最後に黒川町に行きました。

ここには、オオキンケイギクというきれいな黄色の外来植物がたくさん生えています。

とてもきれいな花ということで、駆除しなかったために、ここまで増えたようです。

見えている部分だけ刈っても、また生えてくるので、根っこごと引っこ抜いて駆除する必要があります。

 

 

今回の外来種バスツアーで、子どもたちは、私たちの身近な場所にこんなにもたくさんの外来種がいて悪影響をおよぼしていることを知ってびっくりしていました。そして、少しでも多くの外来種を駆除したい気持ちを高めていました。

 

外来種は、「入れない」「捨てない」「拡げない」ようにしましょう。