先日行った田んぼの草取りでは、農薬のなかった時代の人々が雑草にどれだけ悩まされたかを、ほんの少しですが実感することができました。しかし、収穫への障害は雑草だけではありません。これからは稲をむしばむ害虫が出てきます。

 当時の人々は、なんとか害虫を追い払おうと、「虫送り」という儀式を行いました。江戸時代、虫送りは日本各地で行われていたそうです。その虫送りですが、越前市では唯一、新保町にだけ残されていて、市の無形民俗文化財に指定されています。ということで、子供たちも自分たちが田植えをした田んぼで、虫送りを企画することにしました。さらにかかしも作る計画も立て、鳥への対策も万全です。話し合いの結果、かかしは神様のかかしを作ることに決まりました。できあがりが楽しみですね。